2023年5月 旗揚げ公演 『糸地獄』

『糸地獄』
作/岸田理生 演出/篠本賢一
日程:2023年5月11日(木)~14日(日)
会場:上野ストアハウス


アンケート
◆演劇とは何かもよく知らず、ましてや小劇場で観賞したのも人生初でした。一言で言って“衝撃”を受けました。内容についてはお恥ずかしながら全ては理解できていないと感じますが、出演者の皆様の演技に対する熱量と、迫力に息をのみました。舞台での世界観もとてつもない異空間で、現代にいることを完全に忘れて観賞させて頂きました。私のような演劇ビギナーが踏み入れて良いのか分からないくらい、ハイクオリティな時間と空間を体感させて頂き、感謝いたします。“表現”の好奇心を目覚めさせてもらえた、そんな気がします。ありがとうございました。 (30~40代 女)

◆場面場面の変わりみが素晴しかったです。早変りも。幽玄の世界にひたりました。コロナ明けの異空間へエンターしました。 (50~60代 男)

◆素晴らしく感じました。シニアの方々がこんなにも生き生きとされて、おひとりおひとりでありながら、全体で全員で。美術、舞台、照明も、海外でも公開してウケるではないでしょうか? (無記名)

◆糸屋の女性陣みんな色っぽくて美しかった!! ステキ (50~60代 女)

◆詩的なせりふが印象に残ります。時間がたつにつれどんどん引き込まれました。皆さんの熱量が伝ったいい舞台でした。ブラボー! (50~60代 女)

◆演者の皆様が一言一言大切にていねいに表現していると感じました。女性の持つ悲しみも感じとれて、時代とともに変化しているとは言え、まだまだいろいろ問題があると感じました。これからのご活躍を期待しています。吹いてよ、風!! 今後も応援します!! まりちゃん良かったヨ。 (50~60代 女)

◆糸地獄、まさに時代と女達の地獄がそこにありました。現代とは違っているようですが、今でも通じる何かを・・・すばらしかったです。 (70代以上 女)

◆糸ってなんだろう。「糸」は縁のこと(親子の縁、恋人の縁)かなと思いました。あとは、いいようにあやつられるマリオネットの糸、運命のがんじがらめの糸、という意味もあるのかなと色々考察させられました。
最後、みんな年老いてしまったところが、女性の「性」ばかりが消費させられて枯れてしまったようで悲しかったです。 (30~40代 女)

◆動きの組み合わせ、劇場の活用がとても面白かったです。話の内容はいろいろな社会不安をつめたものだと思いました。なかなかクローズアップされず、今の社会にも残るものだと思いました。最後のマイクパフォーマンスに圧倒されました。 (20代以下 女)

◆独特の世界でした! はじめて見るかんじの舞台でした。ありがとうございました。ことば1つ1つもうたのようで、世界にひきこまれました。 (30~40代 女)




岸田理生作『糸地獄』は、1980年代、第3次小劇場ブームが到来し、演劇が社会に大きな影響を与えていた頃に初演されました。家や慣習に縛られ人生をゆがめられた女性たちの存在を柱に、透明感のある詩的なセリフと暴力的で猥雑なセリフとを縦横に交錯させつつ、日本古来の土俗的なイメージを絡めた演劇ならではの魅力に満ちた作品です。

あらすじ
記憶を失った少女〈繭〉は、海の傍らの一本道をたどり、昼は紡績工場、夜は娼家となる糸屋にたどり着く。〈繭〉は、糸女たちが語る風の詩や身の上話を耳にして、自分の記憶を取り戻していく。やがて、風の匂いに導かれて母を探し出す・・・。さらに、女たちを陰で操る糸屋の主人の運命は・・・。歴史の裏側に消えていった女たちの記憶の数々が今ここによみがえり、世界は覆っていくのだった。

出演
青木恵 朝方ナツキ 宇沙木はこ 向後正枝 友竹まり 野村敦子 藤村明史 yoko
大野裕生(劇団民藝) 緒方美浮(テアトルRUIプロダクション) 北田藍那 篠田悦子 神保麻奈 
柘植英樹 道場真里 永野和宏(劇団新人会) 藤田三三三 渕野陽子(劇団青年座) 

スタッフ
美術/篠本賢一 照明/若林恒美 音響/小森広翔 舞台監督/田中新一 衣装/細田ひな子 
舞台写真/宮内勝 舞台映像/内田誠 宣伝美術/Nono-type 制作/高岩明良(atsmimal) 
演出助手/渡会りえ 
協力/有限会社創新企画 アトリエそら 遊戯空間 坂本美都 演劇ユニット東京ナイフ 石川弘美

主催/劇団うつり座

スケジュール 
2023年5月11日(木)~14日(日)
11日(木) 14:00
12日(金) 14:00/19:00
13日(土) 14:00/19:00
14日(日) 14:00
 



公演は無事終了いたしました。

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